「The Last of Us Part II」徹底解説！ 暴力、復讐、そして相互理解とは？エリーとアビー、憎しみの連鎖と裏切られた期待
『The Last of Us Part II』は、暴力の連鎖と相互理解をテーマにした、感情揺さぶる物語。 幼少期の経験から生まれた壮大な復讐劇は、エリーとアビーの視点を通して、暴力の恐ろしさと人間の複雑さを描き出す。 イスラエルとパレスチナの歴史を背景に、愛と憎しみ、命の重さを問いかける。 暴力描写の中に込められた、平和へのメッセージとは？ 前作を凌駕する、新たな時代のゲーム体験を刮目せよ。
開発者の声
「The Last of Us Part II」の開発で最もこだわった点は？
プレイヤー操作の制限を最小限に
この章では、開発者の視点から見た「The Last of Us Part II」について解説します。
公開日:2024/12/13
✅ Naughty Dogは「The Game Awards 2024」で、『The Last of Us Part II Remastered』のPC版を発表しました。
✅ 本作は、グラフィックの改善、ローグライクなサバイバルモード「No Return」の追加、DualSenseコントローラー対応など、PS5版をさらに進化させたリマスター版です。
✅ PC版はSteamとEpic Gamesストアにて2025年4月3日に発売予定です。
さらに読む ⇒国内・海外ゲーム情報サイト出典/画像元: https://www.gamespark.jp/article/2024/12/13/147758.html開発者のインタビューからは、ゲーム制作への強いこだわりが感じられますね。
プレイヤーを飽きさせないための工夫や、表現方法へのこだわりが印象的です。
5月28日の『TheLastofUsPartII』のStateofPlay配信後、GameSpark編集部は共同ゲームディレクターのカート・マージーノ氏にインタビューを実施しました。
インタビューでは、エリーの能力や暴力描写、ゲーム内の小ネタ、エリーの性的指向、未プレイの方への配慮、PS5リマスター版の発売の可能性など、様々なトピックについて質問が投げかけられました。
カート氏は、エリーの能力は前作でのジョエルとの旅で培われたものだと説明し、ジャクソンでのパトロール任務によって更に磨かれたと述べています。
また、暴力表現については、本作のテーマである「暴力の連鎖」「復讐」を表現するために、残酷な描写も必要であるとの考えを示しました。
ゲームプレイ中に登場する『ホットラインマイアミ』は、ディレクターであるニール・ドラックマン氏のアイデアであり、暴力表現やシナリオの語り方から『アンチャーテッド』よりも『ホットラインマイアミ』が適していると判断したとのことです。
エリーの性的指向については、特別な議論は無く、ただ自然に女性と恋に落ちたという設定であると説明。
ティーンエイジャーらしい恋愛を楽しませる一面を見せたかったとのことです。
『TheLastofUs』を未プレイの方でも本作を楽しめるよう、独立したストーリーになっていることを強調。
もちろん、『TLoU』をクリアしていると物語をより深く理解できるでしょう。
PS5リマスター版については、現時点ではPS4版に注力しており、その先については言及していません。
インタビューの中で、カート氏は今作の開発において、プレイヤーから操作を奪うシーンを極力減らしたいと考えていたことが明かされました。
プレイヤーをゲームプレイに戻すための工夫も凝らされており、アクションとストーリーがシームレスにつながるようになっています。
えー！ そんな細かいところまで考えて作られてるんですね！ 開発者の方の熱意が伝わってきます！ 暴力表現も、テーマを表現するためには必要なんだなと思いました。
新たな章
「The Last of Us Part II」はどんなゲーム体験を提供する？
深いストーリーとゲーム性融合
この章では、物語の重要な転換点となる新たな視点について掘り下げます。
公開日:2020/07/13
✅ 「The Last of Us Part II」は、エリーの復讐の旅という一見退屈なストーリー展開から始まり、プレイヤーをアビーという新たな視点へと導くことで、ゲームプレイを含め、エリーとアビーの対比を鮮明に描き出す。
✅ アビー編では、プレイヤーは彼女の過去や動機を知ることで単純な悪役ではないことを理解し、エリーとの対比を通して前作のラストにおけるジョエルの行動の是非を問われることになる。
✅ 前作のラストに隠された「汚い部分」を露呈することで、プレイヤーはジョエルとエリーの行動に対する解釈を再考し、ゲームの新たな側面に気づかされる。その結果、賛否両論が巻き起こるが、同時に「The Last of Us」シリーズ全体への理解を深めることになる。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://jp.ign.com/the-last-of-us-2/45221/feature/the-last-of-us-part-iiaaaアビーという新たな視点を取り入れることで、プレイヤーは物語を多角的に見ることになりますね。
前作のラストに対する解釈も変わってくる可能性があります。
『The Last of Us Part II』は、ハードウェアの進化とソフトウェアの創造力によって、ゲームの新しい章を開く作品である。
前作『The Last of Us』は、父性と人類全体の利益という対照的なテーマ、そして緊張感あふれるサバイバルホラーゲームとして高く評価された。
しかし、その完結性ゆえに、続編の必要性を感じなかった人も多かった。
本作では、数年後のジョエルとエリーが新たな生活を築き、平穏な日々を送っているが、突然の暴力によってその生活は崩壊する。
エリーは復讐を誓い、シアトルに向かい、3日間の復讐劇が展開される。
ゲームプレイは前作から大きな変更はないが、匍匐や格闘のバリデーションが加わり、戦闘はより三次元的に。
それでも、本作の真骨頂はストーリーにある。
前作でジョエルが選択した「エリーの命」という答えに、エリーはどう向き合うのか？そして、復讐という暴力の螺旋から、エリーは何を見出すのか？『The Last of Us Part II』は、前作で提示されたテーマをさらに深く掘り下げ、暴力と復讐のサイクル、命の重さと選択の苦悩、そして父子の絆という普遍的なテーマを描き出す。
その過程で、エリーは成長し、変化し、新たな光を見出す。
この作品は、ゲームのエンターテイメント性と深みのあるストーリーテリングを融合させた、新しい時代のゲーム体験を提供する。
えー！ 復讐劇って、ついついエリーの視点だけで見てしまいがちだけど、アビーの視点も知ることで、また違った見方ができそう！ 前作のラストについても、考えさせられる部分がありそうですね。
裏切られた期待
「ラスアス2」は、前作のストーリーにどう影響を与えている？
異なる視点で裏切りと複雑な感情を与える
この章では、プレイヤーが感じたであろう「裏切られた期待」について考察します。
公開日:2021/03/05
✅ 『The Last of Us Part II』でアビーがジョエルをゴルフクラブで殺害した理由が、クリエイティブ・ディレクターのニール・ドラックマンによって明かされました。
✅ 当初はナイフで殺害する予定でしたが、エリーもナイフを使うことから差別化を図るため、自身の16歳の頃の経験からゴルフクラブを使うことに変更したとのことです。
✅ ドラックマン氏はゴルフの練習中に友人からバックスイングを受け、頭を強打し、30針縫うほどの重傷を負った経験があり、その時の衝撃からゴルフクラブを使った殺害シーンを描いたと語っています。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://theriver.jp/tlou2-abby-golf-club-why/アビーがジョエルを殺害した理由や、エリーとアビーの対照的な描写など、プレイヤーに衝撃を与える要素が盛り込まれていますね。
『TheLastofUsPartII』（以下、ラスアス2）は、前作のラストでジョエルがエリーを助けるためにファイアフライを殺した行動に端を発する物語。
プレイヤーは、エリーの視点で復讐の旅に出るが、その過程で宿敵であるアビーの人生も体験することになる。
アビーは、ジョエルに家族を殺された過去を持つ。
プレイヤーはアビーの視点を通じて彼女がただの悪人ではなく、仲間や生活を持ち、複雑な背景を持つ人物であることを理解していく。
ゲームプレイにおいても、エリーとアビーは対照的な存在だ。
エリーの旅は地味で楽しげな要素が少ない一方、アビーは多彩なアクションと仲間との協力プレイを楽しむことができる。
ラスアス2は、ジョエルの行動を正とした前作と異なる視点を提供することで、プレイヤーに「裏切られた」ような感覚を与える。
アビーの行動原理を理解することで、ジョエルの行動が完全に間違っていたと認識せざるを得ない状況に陥る。
物語はエリーとアビーの視点を行き来し、最終的にはふたりが対決する展開に。
プレイヤーは、この無意味な争いを目の当たりにし、前作のような個人的なストーリーではなく、異なる視点を持ち込む展開になったことに疑問を持つ。
ラスアス2は、前作のラストに存在した亀裂をさらに深め、プレイヤーに新たな視点と複雑な感情を与える。
一方で、前作のストーリーを期待していたプレイヤーにとっては、裏切りや混乱を感じさせる作品となっている。
うわー、それは確かに「ええー！」ってなりますね！ 前作のジョエルの行動を考えると、余計にそう感じるのかも。 アビーの視点を取り入れることで、物語がすごく複雑になりそう。
フェミニズムと開発
『The Last of Us Part II』のストーリーはAnita Sarkeesianの影響で変更されたってホント？
デマです
この章では、ゲームを巡るフェミニズムに関する誤解について解説します。
公開日:2021/01/19
✅ 「フェミニストのせいでラスアス2のストーリーが開発中に変更された」という主張は、ニール・ドラックマンの発言がラスアス2ではなくラスアス1に関するものであり、Anita Sarkeesianもゲーム開発には関わっていないことから完全に事実無根である。
✅ ニール・ドラックマンは、Anita Sarkeesianのフェミニズム思想に影響を受けたことを認めつつも、彼女の批判に対しては反論しており、盲目的に彼女の考えに従っているわけではない。
✅ Anita Sarkeesianはゲーム開発には関わっていないメディア評論家で、ゲームのストーリーに影響を与えたという事実は存在しない。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://nix-51.hatenablog.com/entry/2021/01/20/023350ネット上のデマがどのように拡散されたのか、そしてそれらが事実とどのように異なるのかを丁寧に解説していますね。
正しい情報を理解することが大切です。
この記事は、ゲーム『The Last of Us Part II』のストーリーが開発中にフェミニストのAnita Sarkeesianの影響で変更されたというネット上のデマを否定する内容です。
記事では、ニール・ドラックマンが「Anita Sarkeesianのおかげでストーリーが改善した」と発言したという主張について、実際にはこの発言は2014年のもので、対象は『The Last of Us Part I』であり、そのストーリーにおける女性キャラクター描写の改善を指していると説明しています。
また、Sarkeesian自身がゲーム開発に関わったことはなく、メディア評論家として『The Last of Us Part I』に対する批評を行っただけであり、開発に影響を与える立場にはなかったと指摘しています。
さらに、ドラックマンは2016年のインタビューで、Sarkeesianの意見に影響を受けつつも、彼女自身の批評に対しては反論し、あくまでもクリエイターと批評家としての立場であったと述べています。
記事は、ネット上のデマに基づいた誹謗中傷が事実とは異なることを明らかにし、ゲーム開発における女性の役割やフェミニズムに対する誤解を解くことを目的としています。
へー！ ネットの情報って、鵜呑みにしちゃいけないんですね。 ちゃんと事実を確認することが大事だって、よく分かりました！
暴力のサイクルと複雑な世界
「The Last of Us Part 2」はプレイヤーに何を考えさせるゲーム？
暴力のサイクルと複雑な善悪
この章では、ゲームが持つテーマと、それがどのように表現されているかについてさらに深く掘り下げていきます。
公開日:2020/07/02
✅ The Last of Us Part IIは、前作から5年後の世界を舞台に、主人公エリーが新たな過酷な運命に立ち向かう物語です。
✅ ゲームは、プレイヤーにエリーだけでなく、敵役であるアビーとしてもプレイさせることで、敵の視点と動機を理解させ、一筋縄ではいかない複雑な倫理観と葛藤を描いています。
✅ エリーとアビーの物語を通して、プレイヤーは善悪の境界線を曖昧に感じ、それぞれのキャラクターの行動に複雑な感情を覚えることで、ゲームのテーマである復讐と赦しの重さを深く考えさせられるでしょう。
さらに読む ⇒（ギズモード・ジャパン）出典/画像元: https://www.gizmodo.jp/2020/07/last-of-us-part-ii-review-us.html暴力のサイクルと、善悪が単純ではない複雑な世界観を描くことで、プレイヤーに深い考察を促していますね。
重厚なテーマが、ゲームの魅力を引き立てています。
『The Last of Us Part 2』は、暴力的なゲームであり、プレイヤーはエリーとなって、生き延びるために他の人々と戦わなければなりません。
ゲームは、プレイヤーが困難な選択とその結果に直面することを意図しており、敵の描写にも細心の注意が払われています。
敵には名前があり、エリーが殺害すると、その死を悲しむ仲間たちの声が聞こえます。
これは、暴力のサイクルがどのように悪化するのか、そして善悪は複雑なものであることを示しています。
このゲームは、エリーの視点に焦点を当てており、彼女は困難な状況の中で、プレイヤーが共感できる複雑なキャラクターとして描かれています。
ゲームの開発者は、このゲームがプレイヤーに、ヒーローや悪役のない、複雑な世界を理解させることを目指しています。
うーん、奥が深い！ ただのゲームじゃないですね。 暴力の連鎖とか、すごく考えさせられるし、いろんなキャラクターの視点から物語を見ることで、世界観が広がりそう！
「The Last of Us Part II」は、ゲームとしての面白さだけでなく、社会的なテーマも深く掘り下げた、非常に考えさせられる作品です。
ぜひプレイしてみてください。
💡 「The Last of Us Part II」は、暴力の連鎖と相互理解をテーマにした作品である。
💡 エリーとアビー、二人の視点から描かれる復讐劇と、複雑な人間関係。
💡 開発者の意図と、プレイヤーに投げかけられる重いテーマについて考察。
