『思い出のマーニー』原作と映画版の違いは?舞台設定や登場人物など、細かな差異を徹底比較
スタジオジブリが贈る、忘れかけていた心の奥底を揺さぶる感動作!原作小説をベースに舞台を日本に移し、新たな魅力を生み出した映画「思い出のマーニー」。孤独な少女杏奈と、謎めいた少女マーニーの出会いが紡ぐ、切なくも温かい友情の物語。二人の関係が織りなす幻想的な世界に、心を奪われる!
原作と映画版における登場人物の名前と設定の違い
「思い出のマーニー」の杏奈の青い目は何に繋がる重要な伏線?
マーニーの正体
次は、原作と映画版の登場人物の名前と設定の違いを見ていきましょう。
公開日:2023/01/09

✅ 「思い出のマーニー」に登場する信子は、明るく活発で面倒見の良い性格だが、杏奈の性格とは相容れないため、杏奈から反感を買ってしまう。
✅ 杏奈が信子を嫌ったのは、信子個人よりも、杏奈自身の内面的な問題が大きい。杏奈は他人とのかかわりを避けたいという気持ちが強く、信子だけでなく、周りの人々に対しても不信感を抱いていた。
✅ 信子の母は、信子が杏奈に「太っちょブタ」と罵倒されたことをきっかけに、信子が杏奈にカッターナイフをちらつかされたと主張するが、これは信子の母が、娘を庇うために嘘をついている可能性が高い。
さらに読む ⇒の映画&アニメ三昧出典/画像元: https://takmo01.com/when-marnie-was-there-nobuko-7792映画版オリジナルの設定は、ストーリーに深みを与える要素になっていますね。
『思い出のマーニー』は、イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学作品を原作とするスタジオジブリの映画です。
原作は心理描写が繊細で、アンナがマーニーとの交流を通して癒されていく様子が描かれます。
映画は舞台を日本に移し、アンナは杏奈、サンドラは信子と名前が変更されています。
杏奈の青い目は映画オリジナルの要素で、マーニーの正体と関連する重要な伏線となっています。
原作ではサンドラって呼ばれていたんですね。映画で信子って呼ばれているのは、少し違和感がありました。
原作と映画版における登場人物の関係性の描き方の違い
映画版「アンナ」では、原作と比べて何が変わった?
信子の性格が穏やかに
それでは、原作と映画版の登場人物の関係性の描き方の違いについて解説していきます。

✅ 「思い出のマーニー」は、映画と原作でキャラクターの性格や描写が異なる部分がある。特にアンナの感情表現は原作の方が深く描かれており、映画では見えにくいアンナの心の変化が読み取れる。
✅ 原作ではアンナの心の回復が、感情表現の変化を通して鮮やかに描写されている。大人しく静かだったアンナが、感情を爆発させるようになるのは、心の回復の兆しであり、アンナの心の変化を示す重要な要素である。
✅ アンナの怒りは、理屈や言葉では癒せない深い心の傷によるものである。アンナの怒りは、両親と祖母への怒りであり、自分自身を置いていかれたという理不尽な現実に対する怒りである。河合隼夫氏の解説は、アンナの怒りを深いレベルで理解し、共感する読者の心に響く内容となっている。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.alifewithbooks.com/when-marine-was-there/原作では、アンナの心の変化がより深く描かれているんですね。
原作ではサンドラは信子よりも性格が悪く、アンナに対して悪意のある言葉を投げかけます。
しかし、映画では信子は杏奈を宥める場面があり、原作よりも穏やかな描写となっています。
原作と映画では、アンナと周りの人間との関係性の描き方に違いが見られます。
映画は、杏奈の心の内面をより深く描き、より視聴者に感情移入しやすいようにアレンジされています。
映画版では、信子が杏奈を宥める場面があったのは意外でしたね。原作では、もっと性格が悪かった印象です。
原作と映画版の比較:異なる魅力を生み出すそれぞれの独自性
「思い出のマーニー」原作と映画版、どこが違う?
舞台、人物、マーニーの存在感
最後に、原作と映画版の異なる魅力についてお話しましょう。

✅ スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」は、イギリスの児童文学の名作を原作としたファンタジー作品で、孤独な少女杏奈が謎の少女マーニーとの交流を通して心を開いていく様子が描かれています。
✅ 舞台はイギリスから日本に移され、原作の上下巻から構成されたストーリーはミステリアスに展開し、杏奈とマーニーの友情が瑞々しく描かれています。
✅ 本作は第88回アカデミー賞の長編アニメ部門にノミネートされ、ジブリ作品は3年連続のノミネートとなりました。
さらに読む ⇒ファッションブランド・デザイナー情報出典/画像元: https://www.fashion-press.net/news/9131原作と映画版、どちらも素晴らしい作品ですね。
思い出のマーニーは、小学校高学年向けの児童書を原作としたジブリアニメです。
原作と映画版では、舞台設定や登場人物の名前、マーニーの存在感が異なっています。
原作は英国を舞台とした物語ですが、映画版では北海道が舞台となり、登場人物は日本人に変更されています。
映画版では、マーニーは外国人の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフという設定になっています。
また、原作ではマーニーはアンナにとって現実の存在として描かれているのに対し、映画版では、マーニーは現実と幻想の境界線が曖昧な、幽霊のような存在として描かれています。
原作ファンからは、映画版が原作と大きく異なるという意見もありますが、映画版は独自の世界観を生み出し、原作とは異なる魅力を持つ作品として評価されています。
場所設定や人物の名前の変更、マーニーの存在感の違いなど、原作と映画版の違いは、それぞれに異なる魅力を生み出しています。
映画版は、原作を基にしながらも、独自の解釈を加えることで、新たな作品として完成していると言えるでしょう。
映画版は、原作を基にしながらも、独自の解釈を加えることで、新たな作品として完成していると思います。
今回は、『思い出のマーニー』の原作と映画版の違いについて解説しました。
💡 舞台設定、登場人物、ストーリー展開など、いくつかの違いがある
💡 原作と映画版、それぞれ異なる魅力を持つ作品である
💡 作品をより深く理解するために、両方の作品に触れてみることをおすすめする