『ゲゲゲの鬼太郎』と水木しげるの世界：アニメ、妖怪、そして未来への継承とは？水木しげる没後10年：鬼太郎、妖怪、そして愛されるキャラクター

それでは、各章で『ゲゲゲの鬼太郎』の魅力に迫っていきましょう。

伝統と現代の融合：山田晋也氏の挑戦

第一章では、日本画と現代キャラクターを融合させた表現で注目を集める山田晋也氏に焦点を当てます。

氏の作品を通して、伝統と現代文化の融合について考察します。

ゲゲゲの鬼太郎」に込めた想い

✅ 「ゲゲゲの鬼太郎と比叡山の七不思議展」のアートディレクターである山田晋也氏は、日本画と現代キャラクターを融合させる表現について、過去の展覧会での琳派へのオマージュをきっかけに、漫画と日本画の繋がりを意識したと語っています。

✅ 山田氏は、日本独自の文化である「大和絵」を現代に繋ぎたいという思いがあり、漫画もその流れを汲んでいると考えています。また、自身も漫画オタクであった経験から、水木しげる氏や手塚治虫氏のように、歴史や浮世絵を作品に取り入れる表現に共感し、親近感を抱いています。

✅ 比叡山の「涅槃会」で作品を飾った経験から「キャラクター」という概念について考え、日本で最も古いポップなキャラクターとして「お釈迦さん」を想起し、仏壇に親しんだ幼少期の経験も語っています。

さらに読む ⇒Welcome to Japan... We゛ll be your guide. - Guidoor -出典/画像元: https://www.guidoor.jp/media/gegegenokitaro-japan-character/

山田晋也氏の表現は、伝統的な日本画に現代的な要素を取り入れ、新たな価値観を生み出しています。

漫画、アニメのキャラクターを日本画に取り入れる斬新な発想に感銘を受けました。

2020年、新型コロナウイルスの影響下で注目を集めた展覧会「ゲゲゲの鬼太郎と比叡山の七不思議展」のアートディレクター兼絵師、山田晋也氏は、日本画と現代キャラクターの融合という独自の表現手法で、伝統文化と現代を繋ぐ試みを続けている。

彼の作品が「ゲゲゲの鬼太郎」を取り入れたきっかけは、琳派へのオマージュとして漫画やアニメのキャラクターを描いた「ぼくらが日本を継いでいく」展であった。

幼少期から漫画に親しみ、水木しげる氏や手塚治虫氏の影響を受けた山田氏は、「キャラクター」という概念について、日本で最も古く、ポップなキャラクターである「お釈迦様」に着目し、自身の経験と日本文化への繋がりを再認識している。

すごい！山田晋也氏の作品、ぜひ見てみたいです！漫画オタクとしても、日本画とキャラクターの融合って、めちゃくちゃ興味あります！琳派へのオマージュとか、最高じゃないですか！

水木しげる：妖怪と戦争、そして人生

第二章では、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を通して、水木しげる先生の人生と作品に迫ります。

戦争体験や妖怪への深い愛情がどのように作品に反映されているのかを解説します。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は親父たちの挽歌である

公開日:2024/02/05

✅ 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、昭和の時代を舞台に、水木と鬼太郎の父であるゲゲ郎が、哭倉村で起きた事件の謎を解き明かすミステリー作品。

✅ 作品は、パワハラや閉鎖的な村社会、グロテスクな描写など、昭和の邦画を彷彿とさせる要素を含みつつ、水木しげるの人生や鬼太郎シリーズへのオマージュが散りばめられている。

✅ 鬼太郎シリーズの革新的なアクション描写や、水木とゲゲ郎の絆を通して、次世代への継承や見えないものを信じることの大切さを描き、昭和の親父たちの覚悟を描いている。

さらに読む ⇒otocoto | こだわりの映画エンタメサイト出典/画像元: https://otocoto.jp/column/kitaro-tanjo1117/3/

水木しげる先生の人生が、作品に深く影響を与えていることがよくわかります。

戦争体験や妖怪への愛情が、作品に深みを与え、多くの人に感動を与えているのだと思います。

水木しげる先生は、妖怪漫画の第一人者として、日本の妖怪文化を根付かせた人物である。

幼少期に自然豊かな境港で育ち、老婆「のんのんばあ」から妖怪の話を聞いたことが、その後の妖怪漫画家としての出発点となった。

画家を目指すも様々な困難に直面し、戦争で左手を失うという壮絶な経験を通して、水木先生の人生観は大きく変化した。

映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』では、戦争帰りの水木が登場し、その年齢は作中の設定から推測されている。

喫煙シーンなど、昭和の時代背景を反映した描写も印象的だ。

この作品は、水木先生の人生を投影し、作品の深層にあるテーマを探求している。

水木先生の人生、壮絶ですよね…。戦争体験から妖怪漫画を描くようになったって、本当にすごい。映画も、昭和の雰囲気とか、水木先生へのリスペクトが感じられて、絶対に見に行きます！